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2012年5月の27件の記事

2012/05/31

オイコノミア(2012/05/29放送分)

今回のタイトルは「オークションに勝つ!」(前編)だった。

オークションに関しては、皆、意外と「自分にはあまり関係ない」とか「やっていない」とか思っているかも知れないけれど、我々の身近にもたくさん存在している。「競り」とか「入札」とかいうと、ビジネスの場面で遭遇する人も多いだろう。民民の取引でも相見積もりは日常茶飯事だし、官との取引だと入札が基本だ。

私の場合はヤフオクをかじっているので、オークションについてはちょっと調べてみたこともある。さらには、ゲーム理論とかはずいぶん昔から好きだったので、今回は期待大で見てしまった。

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最初は、又吉さんがよく訪れるという神田・神保町の古本街にて古書店の仕入れの仕組みについて解説していた。それは古書交換会にて「置き入札」という、「封筒に自分の購入希望価格を入れる非公開のオークション形式」で行われているそうである。このことは初めて知った。独特の方式だな。業界の力関係も反映されていておもしろい。

次にオークションの歴史について解説。人類史上最古のオークションは古代バビロニア(B.C.500)の「人身売買」だという。これは想像ついたが、その後古代ローマ帝国(A.D.193)で「国そのものがオークションにかけられた」というのには驚いた。しかし、購入者は民衆の支持を得られず2ヶ月後に暗殺されたというのはおもしろいが・・・。

そして今日の本題であるオークションの仕組みについて。解説では大きく2つに分かれるとあった。一つは公開型、もう一つは封印型(非公開型)である。公開型に属すものが「イングリッシュ・オークション(イギリス式、競り上げ)」「ダッチ・オークション(オランダ式、競り下げ)」であり、封印型に属するものが「ファーストプライス方式」「セカンドプライス方式」とある。しかし、これはずいぶんと省略した乱暴な解説だな。ま、わかりやすさ重視のためかな?。どちらかというと公開型を「繰り返し型」、封印型を「一発勝負型」と言った方がさらにわかりやすいかも知れない。繰り返し型は、入札者が一人になるまで価格が再設定されていくというもの。一発勝負型は、入札者の最大評価額と競争者の想定評価額を考えて価格を提示するものである。

イギリス式は、最もポピュラーな形式であり、オークション・ハウスなどで見られるものはこの形式が大半である。オランダ式は、もともとオランダで花の卸売取引のために考案されたもので、高い金額から徐々に値を下げていくものである。不動産屋における売買もこの形式といえるかも知れない。その他に、「リバース・オークション」「ダブル・オークション」などもあるが解説はなし。

今回は、最初にゲーム理論の話があったように「封印型」つまり一発勝負でオークションが成立するときに、戦略的にどのような価格を提示するかについての、解説である。そして、セカンドプライスオークションについて(ヤフオクをしている人は知っていると思うが、ヤフオクではセカンドプライス方式でオークションが行われている。ただし、繰り返し型ではあるが)の解説を中心に話が進む。

まず、ファーストプライスオークションの解説。これは、自己の入札価格が落札価格になるというもので、古来からある一般のオークション形式である。対象の商品に対する自己の評価額と実際に落札した価格との差を利得と考えると、利得を大きくしようとすると落札できないリスクが高くなる。落札可能性を上げると利得が小さくなる。利得と落札可能性はトレードオフの関係になる。

そこで、セカンドプライスオークションの解説。これは、落札者は最高価格提示者なのだが、落札価格は二番目に高い価格となるというもの。この方式は前述のようにヤフオクなどで採用されている。この方式はノーベル経済学賞を受賞したヴィックリー(Vickrey)氏が考案したものである。(なぜこんなに詳しいかというと、ヴィックリー氏はノーベル賞受賞が決定した3日後に心臓発作で亡くなられて、当時それを私の友人が「きっとビックリして死んだんだ」という不謹慎なことを言っていたので氏の業績を調べたことがあるからだ。)

ということで、両形式を2人で実験。価格戦略というか、相手の心理の読み合いなんだが、(この番組、本当に事前の打ち合わせしていない・・・やらせなしでやっているのかな)セカンドプライスオークションで又吉さんが提示した金額はあり得ない!!。理解できていないじゃん。この実験は、セカンドプライスだと相手の出方を読む必要が無く、自分が評価した金額で入札すれば良いという結果が示唆されないといけないのに。又吉さん、経済学で典型的な「利己的な人」的な行動をしないとおもしろくないんだけれどね。

それはさておき、実際の売り手の利得(販売価格の期待値)はどのオークションも同一ということが証明されていると聞いたが、その話は無かった。

そして最後、「勝者の呪い」に関しては次週に持ち越し・・・。来週も忘れずに見なければ・・・。

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2012/05/30

ガイアの夜明け(2012/05/29放送分)

サブタイトルは【10周年企画③ 中国 農村少女とトヨタの10年】で、拡大2時間スペシャル版だった。前半は、農村の少女が都会に出稼ぎに来て働く姿を10年に渡って追ったもの。後半は、中国市場で出遅れたトヨタの巻き返しをレポートという形だった。

で、前半は、出稼ぎ少女の月給が、最初日本円に換算して\9,000-だったのが最終的には5倍の\45,000-になったという話なのだが。この10年で農村の所得は3倍くらいになったのだが、都市の所得はさらにそれ以上となって、所得の差がさらに広がっているというのは凄まじいな。これだと、「中国=安い労働力」という話ではなくなるのが、本当に時間の問題という気がしてきた。
それで、少女の一家は世帯の半分が出稼ぎに出ており、最初は地元の一等地の土地を買って(使用権?)、そこに家を建てたいという夢を描いていたのだが、その土地も値上がりしてしまって、家を建てる計画はぽしゃったということだった。まるで、どこかの国のバブル経済だね。いつか弾けはしないかと心配になる。

後半のトヨタの話は、中国の顧客の特徴が現れていておもしろかった。中国では、自動車を購入したら、そのまま乗って帰るというパターンが多いそうだ。(日本ではまず考えられないが)そのため、販売店は在庫を持っておかなければならないと言うことなのだが、その保管状況が野ざらし・・・(他のメーカーの販売店も同じ状況だそうだ)。中には販売店に納めてから半年以上経過した自動車もあり、当然汚れるし、バッテリーが上がったり、部品の交換が必要だったりで、保管コストがかかっている。また、車種によっては、ある店で過剰に在庫を抱えている一方、他の店では在庫が無くて納車待ちの状況もある。ということで、中国トヨタでは、コンピュータシステムで、販売店ごとの在庫の状況と、鮮度(販売店に納車されてからの経過時間)が一覧で分かるシステムを導入し、在庫の偏りが無いようにしていた。もうひとつは、現地採用の生え抜きにトヨタイズムを教え込んで、それが10年経って、そろそろ結実しそうだと言うことだった。また、部品の現地調達率を上げてコストを下げるために、優秀な下請を見つけ育てていくことも課題だとあった。

前半は「工場としての中国」、後半は「消費地としての中国」の話といえるかも知れない。工場としての中国は賃金の高騰などで将来的にはコストメリットが全くなくなる状況が来るかも知れないと感じた。一方で、消費地としての中国はこれからも市場拡大が期待できそうだ。でも、この二つの内容は実は表裏一体であり、賃金の上昇が消費の拡大を牽引していることを考えると、両者を分けて考えるのはナンセンスな気もする。消費地として期待するなら、継続的な投資も必要になると言うではないかな?

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2012/05/29

アジアの風(2012/05/26放送分)

今回は、岐阜県安八市にある浅野撚糸のエアータオルをアジアに売り込もうというものだ。この浅野撚糸のタオルはどこかで見たよ。雑誌か何かの記事だったかな。

浅野撚糸は典型的な下請企業で、大手タオルメーカーのタオルを製造していたが、中国に仕事を奪われて仕事が激減し、存亡の危機となった。その中で、下請からの脱却を狙って開発したのが、エアータオルと言うことだった。最初は、伸縮性の高い撚糸を作ったのだが、それをタオルに織り込んだとき、高い吸水性という想定していなかった機能を持つことが判明し、ブランド化して売り出していった。

そのエアータオルは、有名ブランド並みの価格でありながら、売れ行きが好調なものである。特に一度使用した顧客がリピーターとなっているということだった。

番組では、エアータオルの素材である特殊な撚糸の製造工程を事細かく紹介していたが、ここまで紹介して良いのかな。

浅野撚糸は一度は2年前に上海で売り出したのだが、全く売れなかったそうである。

そして、アナリストの中国市場での評価であるが、市場性が2点と非常に低い。中国の富裕層が高級品を買うのは面子のためであり、他人の目につくところには高級品を使うが、日用品で高級なものはあまり売れないだろうと言うこと。従って、将来性もかなり低い。アドバイスとしては、店頭に並べても売れ行きは伸びないので、高級エステ店などに入れてもらって、実際に多くの人に使ってもらった方が良いのではないかということだった。

一方、シンガポール市場での評価は、非常に高かった。しかしながら、企業ブランドの構築が必要であるという評価だった。顧客が、このタオルを利用することが社会や環境にどう貢献するのかというような強いメッセージ性が必要だと言うことだった。

例として池内タオルが売り出している「風で織るオーガニックタオル」のように、天然素材を使ってさらに風力発電による電力で織った環境に優しいタオルのような強いメッセージがあるとよいということだった。池内タオルは「カンブリア宮殿」に出ていたような気がするな~。

浅野撚糸の社長は、エアータオルを作ったときはまだ経営理念などを設けていなかったが、今回の評価を経て、経営理念とか企業ブランドとかが必要だと言っていた。かなり負けん気の強い性格のように見受けられるな。

富裕層の心をどのようにつかんでいくのか、楽しみではある。

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マネーの羅針盤(2012/05/26放送分)

今回は年金の話。国民年金の減額分が-20,100円。出た!今日のゲストは、獨協大学教授で経済アナリストの森永卓郎教授だ~。

ということで、物価スライドとマクロ経済スライドの話が出てきている。が、マクロ経済スライドは全然発動できていないよね。というわけで、当時の設計であれば、現在9.7%余計に支払われていることになるのだが、高齢社の反発を恐れて減額ができないというのが実情らしい。

ということで、支給年齢を上げるしかないというのが結論なのだが・・・。政治家の誰か英断できないのか。

それから、株式市況の話。日経平均が8週連続の下落で、日銀の金融緩和政策が振るわないというのが、市況の低迷の理由だと言うことだった。それから、NY市況は好調なのだが、ここにきてギリシアのユーロ圏からの離脱リスクや、facebook株が上場以来17%近くも下落していることなど、不安定要因も多い。facebookは、元々の売り出し価格が高かったと言うことだと思うが、これは証券会社などが人気を煽っていたということじゃないのかな。さらに、米国では住宅金利が最低水準らしいが、これはユーロの危機によりリスク回避のために余剰資金が米国債の購入に充てられ、それにより住宅ローン金利が下がるという皮肉な結果になっていると言うことだった。

外国為替ではユーロが対円で1.2%の下落と言うことから、ギリシアのユーロ圏離脱が現実味を帯びてきたと言うことにもなるかな。

マネーに関しては、当面、国内では税と社会保障の一体改革、国外ではギリシア@ユーロの状況から目が離せないな~~。

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2012/05/27

カンブリア宮殿(2012/05/24放送分)

今回は、【会員が急増中「ニコ動」って何だ!? ネット動画に革命!】ということで、ドワンゴの川上量生氏がゲスト。(ちなみに、量生は「のぶお」と読むらしいが、さすがにATOKでも変換してくれなかった。)

ニコ動を知っていてもそれを運営している会社「ドワンゴ」を知らない人は多いかも。ニコ動をずっと見ている人は、午前0時などにドワンゴの提供で時報が入るので(微妙にずれているが・・・)その名前を知っているかな。

ニコ動が有名になったのは例の「小沢一郎単独会見」としている。この辺は私も世間一般からずれていると言うことか・・・。ITとかネットとかの知識に偏っているな。

そして、他の動画サイトと比較した、ニコ動の最大の特徴は「弾幕」と呼ばれるテキスト投稿機能だけれど、私自身はウザイのでいつもはオフにしているんだな。

番組中でドワンゴの社内の紹介をしていたが、典型的なベンチャー企業だった。自由な雰囲気だね。これで一部上場企業というのだから、びっくりするな。川上氏自身も変人だなと思う。

ニコ動のプレミアム(有料)ユーザーは162万人というが、そのほとんど95%くらいがヘビーユーザーという。川上氏はこれだとまだまだだと言っていたが、確かにその通りだと思う。というのは、162万人がかなりの頻度でアクセスしてくるので、彼等を満足させるだけのインフラ・サーバーを準備しなければいけない。本当ならば、プレミアムユーザーでも利用率の低いユーザーが何倍もいて、彼等からの収入がインフラや新規事業への投資へと向けられるべきなのだが。

企業として考えると、ドワンゴも最初からニコ動一本で立ち上がってきたわけではなく、オンラインゲームや着メロの配信を経てニコ動でブレイクしたので、紆余曲折を経ていると言ってもいいかもしれない。もちろん、ニコ動のサービスもこれからさらに拡充されていくだろうが、それだけでない新たな事業を立ち上げることが、ドワンゴの将来を左右するかなと思う。

私個人としては、ドワンゴのようなおもしろい企業がメディアやネットワークの枠組みを変えていくことに期待大なのだ。しかし、こういう今までに無い、癖のある経営者に対しては、既存の経営者の中で嫌悪感を示す人もいるんだろうな。DeNAがプロ野球球団を買収する件でも、ずいぶん嫌悪感を示した既存のオーナーがいたらしいし。

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2012/05/24

facebookとの連携テスト

@niftyのココログとfacebookの連携をしてみました。

これで、ココログへの投稿がfacebookにも反映できる・・・はず?

備忘録代わりに、下記にやり方を示しておく。

http://www.facebook.com/RSS.Graffiti

のURLから、「アプリへ移動」、「RSS Graffiti 2.0」へと行き、facebookからのデータ共有を許可するとOK。

後は、ブログ側のRSSのアドレスを設定すると、投稿が連携されるはず。

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オイコノミア「保険って結局トクですか?(後編)」

この番組は経済学の話だと思ったが、通して見ていると行動経済学の話も多いな。両者を区別せずにこだわり無く進行しているみたいだ。

今回は前回に引き続き保険の話である。

最初、又吉さんが「アレのパラドックス」に引っかからなかったのは笑った。これは、事前の打ち合わせによるものか?それともネタなのか?でも、アレのパラドックスに関しては昔から気になっていたが、「2回目の試行」は期待値が違いすぎる。これだと比較にならないよ。皆、期待値の高い方を選択するだろう。これは、「期待値が高くてもリスクがあればヒトはその選択を回避し、多少のリスクの差があってもそれがともに0でなければ、ヒトは期待値の高い方を選択する」ということなのだが、オリジナルの実験の期待値が違いすぎておもしろくない。もう少し期待値を近づけた方が良いのではと思うが・・・これはオリジナルの問題なので後から確率を変えることはできないのだが。

それから、損失回避の話。コインの表と裏の話は分かりにくかった。このあたりは番組製作スタッフが、あらかじめ出演者の大学教授と話し合って工夫してくれた方が良かったのでは?それから、又吉さんのリアクションも微妙だった。視聴者にわかりやすく解説するのが目的なのだから、それなりに会話も工夫してほしい。

最後は、地震保険など、大数の法則が成り立たない話。地震保険などに関しては、政府が補助しているということと、再保険という仕組みがあること、そして英国の保険組合であるロイズが損害保険の仕組みを作ったり、再保険を取り扱っていることなどの説明があった。ここはオーソドックスな話に終始していたな。

保険は経済学の一分野ではあるが、保険学という学問も確立されいるほど守備範囲が広い。さらに行動経済学(行動心理学)など関連分野も多い。ということで、2回に分けても説明し切れていない部分は多かったが、それなりにおもしろかった。

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2012/05/23

ガイアの夜明け(2012/05/22放送分)

【すてきな人生の締めくくり方】

人生の最後をどのように迎えるか、ということをテーマにした、「終活」あれこれ。
(ちなみに、ATOKで「終活」を変換したぞ~~)

葬儀や相続、埋葬をどうしてほしいかについて、現在のさまざまな事情や、そのための各種サービスの紹介など。

AEONグループがその終活ビジネスに乗り出しているのは初耳だった。AEONは、シニア層にターゲットを絞って、さまざまなサービスを開始している模様だ。ワン・ストップのサービスというのはありがたいかな。

ああ、でも、今回は書くことがあまりないな。

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未来世紀ジパング(2012/05/21放送分)

「日本式」を武器にアジアに進出している企業を紹介している・・・でもこれって同じキー局でやっている「アジアの風」と同じ流れじゃん~~。

オープニングは「てっぺん」。国内でも未だ出店の余地がある中、積極的に韓国に出店している。てっぺんの朝礼は、開店前にスタッフが大声で夢などを語るというもの。大声を出すことで高いモチベーションに持って行くもの。これが韓国のアツい国民性にぴったりはまっていると言うものであった。

次は、「ワッツ」である。100円ショップの売り上げはダイソーなどに大きく水を空けられて業界4位ということであった。ワッツは「meets」などのショップを展開しているが、国内店は居抜きなどを使った省出店コスト経営だ。だが、タイでは60バーツ(150円)という現地の雑貨店よりも高い値段で商品を提供している。現地の店舗は、什器などにも力を入れており、安さよりも品質重視で、中流層以上を狙っているようだった。

最後は、土佐電子というプリント基板の製作を行っている会社である。1~2個から受注している、典型的な下請企業。それがベトナムに進出している。ベトナムでは給与が年々上昇していて、労働者は少しでも給与が高いところへと転職を繰り返している状況らしい。ところが、土佐電子では、社長が従業員の家族ぐるみのつきあいをしていることにより、家族がファンになってくれており、転職者がきわめて少ない。このようなやりかたを、昔の日本的な経営ということで紹介していた。

ということで、今回は日本式を武器にアジアへ展開という話だったが、2店目の「ワッツ」は日本式じゃないんじゃない??日本とは違うやり方しているし~~。

ところで、今中国では稲盛氏が人気だそうだ。中国の企業は大きな発展をしてきたが、ここにきて、大きくなった会社をまとめていくための社是、社訓などと言った精神的な支えを欲しているそうだ。そこで稲盛氏と言うことらしい。ま、そういうところも日本式がもてはやされているということかな。

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2012/05/22

アジアの風 小さな挑戦たち(2012/05/19放送分)

京都の洋菓子店である「一善や」がケーキでアジア進出を図るという話だった。

そもそものアジア進出のきっかけは、近所の大学の留学生(中国、韓国、台湾など)が自店のアルバイトとして働いており、彼等が自分の国にこんなにおいしいものは無いと言ったことだそうだ。というのも、「生クリームの味が違う」のが一膳やの最大の特徴で、国産にこだわっているのだそうだ。

ところで、中国ではスイーツが急成長しているらしい。特に香港は、中国スイーツの発信地であり、日本のケーキ屋が進出している。日本のスイーツは「高くてもおいしい」ということらしく、中流層以上が購入している。

で、アナリストが登場して、一膳やのアジア進出を評価。市場性に関しては、前述のブームも加味して満点を付けていた。価格は割高(上海のコンビニ弁当の数倍の値段)であり、そのため点数は低かったが、社長としては高くても買っていただける顧客層にアピールすると言うことで、上澄みを狙った戦略と言うことらしい。

しかしながら、最大・・・というか致命的な問題があって、それは震災以降、中国では日本の乳製品の輸入規制が厳しいということだ。実はそれ以前からであって、数年前に日本で口蹄疫の問題が発生して以降、中国は日本からの乳製品の輸入は一切禁止しているということだ。

番組ナビゲーターからオーストラリアからの輸入を提案されるが、オーストラリア産の牛乳では、生クリームの味が出せないと、社長は否定的な見解だった。

すわ、今回はNGで終わりかと思いきや、中国本土が厳しいので、まずは台湾への進出に切り替えたようだ。そして最終的には大陸への上陸を考えているらしい。

社長は、知り合いを通じて、台湾の大手食品会社の社長に直談判していた。その会社は、日本から輸入した原材料で生クリームを生産している。

ということで、所感であるが、私も経験したが、中国へのモノの輸出はとにかく難しい。中国にある日本の工場へ設備機械の保守部品を送る場合でも、故障してから送っていたのでは、間に合わないと言うことがよくあった。とにかく、陸揚げに時間がかかりすぎるのである。そこで、あらかじめ製品を輸出するときに保守が必要な部品もセットにしておくというやりかたをしていた。これだと壊れたときにまずは現地の保守部品を使い、そのときに日本に部品の発注をするというやり方で、機械のMTTRを短くすることができる。工業製品でさえそうであるので、食料品やその食品原材料など安全性が重視されかつ鮮度管理が必要なものを中国本土に持ち込むのは非常に大変で、ノウハウが要求されるところなんだろうなと感じた。

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2012/05/20

マネーの羅針盤(2012年05月19日放送分)

「デフレの正体」の著者、藻谷浩介氏をゲストに招いて、日本がなかなかデフレから脱却できない原因について解説している。

デフレの正体によれば、それは「現役世代(15歳~64歳までの生産人口)の減少と高齢者の増加による内需不振が原因」ということである。生産人口は、1995年までは一貫して増加していたが、そこからは減少に転じている。そのときとちょうどバブル崩壊やらが重なって日本は長期にわたるデフレの時代に突入したと言うことである。

一方で、企業は若者向けの製品ばかりを生産していた。商品ラインが若者向けであり、年長者向けの製品を出していない。そこで、年長者の購買意欲が伸びず、消費が伸びないということもデフレの要因になっている。

そこで、解決策として出されたのが「若者の所得増加」「女性の就労と経営参加」である。

で、所感であるが。

この解決策、後者は良いとして、前者はどうかなと思う。他の経済番組でも紹介した年齢と所得のギャップの話からも明らかなように、若者は総じて給与の方が生産力よりも優位にあるのだ。そこをデフレ脱却のために助長していこうというのは、どうだろう。企業の負担が増えるだけのような気がする。

一方で前者の方は、女性がいったん家庭に入っても容易に社会に復帰できる制度作りというのは、その関連事業のための雇用も含めると、就労者の大幅な増加に繋がるのではないかと期待できる。

ということで、女性の社会進出にエールを送りたいな。

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コズミック フロント「砂漠のスペーストラベラー」

モハベ砂漠では宇宙開発のシリコンバレーという様相を呈している。というのは、2004年にスペースシップワンが民間で初めて宇宙飛行(といっても弾道飛行で大気圏を突破)したときに、そのベースとなったのが、モハベだったからである。その後、宇宙開発のベンチャー企業がそこに集まってクラスターを形成している。

今回は、そのスペースシップワンを開発したバート・ルターン氏に関して、初の宇宙飛行成功に至るまでの奇跡とその後をレポートしたものである。

で、なんで宇宙ものをブログに書くかというと、なんと言っても私はRLVが大好きなのだからである。(RLVとか大好きとかに関しては、過去プラネテスに関する記事を書いたので、そちらを参照)

特に、水平発射、水平着陸形式という技術的にも難易度が高いモデルに非常に興味がある。スペースシップワンは、母機(ホワイトナイト)から空中発射され、帰還時はグライダーとして帰ってくるので、まだそのレベルには達していなかったが、それにしてもスペースシャトルの引退によって再利用可能な宇宙往還機が現時点ではなくなってしまったときに、RLVを開発していると言うことに非常に惹かれている。

彼と彼の会社及びモハベに集まったベンチャーたちには頑張ってほしいなと思う。今後彼等の発展をモニターしていこうと思う。

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2012/05/18

カンブリア宮殿(1012/05/17放送分)

タイトルは「日本人にパンを!『日本とパンの歴史』」

ということで、神戸屋がテーマ。しかし、今回はスーパーで売っているパン商品ではなく、フレッシュベーカリーやフードサービス(レストラン)事業が中心であって、神戸屋はこれらの事業を首都圏や阪神、名古屋圏にしか展開していないので、九州地域にはあまりなじみがない。そういう私も大阪に住んでいたことはあったが、通勤経路などに神戸屋がなかったので、全く行ったことがなかった。

売り上げ規模としては、山崎パンなどに水をあけられているが、前述のフレッシュベーカリー事業、フードサービス事業などでは独自性を出していると感じた。国内で初めてベーカリーレストランを開業したそうで、最初はパンではなくてご飯を頼むお客が多かったとか。しかし、料理の味付けを、わざとご飯に合わないものに変えていき、パンと一緒に食べてもらうように仕向けたとか。

神戸屋の特徴としては、手作りにこだわると言うことと、製造部門以外の間接部門でもパン作りの国家資格を持っている(1500人中970人)ということかな。社長の方針で、職人を管理する側も職人並みのパンの知識が必要だと言うことだそうだ。

また、新商品の数は月間150個、そのうち市場に出るのは90個だと言っていたが、そんなに出すのか?という気がする。確かに、生き残っていくのはそのうちわずかあるかないかなのだろうが。それに、売れない商品はすぐに店頭から姿を消すそうだから。

最後に、少子高齢化で脂っこい肉から魚介類へとシフトしていくという予想の元、シー・フードによく合うパンの食べ方を研究し自社のレストランで試験的に提供していた。

神戸屋、九州地域にも展開してくれたら良いのだが。

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オイコノミア(2012/05/15放送分)

今週のタイトルは「保険って結局トクですか?」(前編)

この番組、最近は経済学が前面に押し出されていておもしろい。今回は、いきなり大数の法則がでてきた。しかし、大数の法則を保険が成り立つ仕組みにとして説明していたが、それだけではないだろうな。ちなみに、大数の法則の反対は小数の法則であり、これは行動経済学によく登場する法則だな。

そして、生命表の話。保険料の算定に使っているものだが、結構細かく説明していた。

さらに、マグニチュード・エフェクトが出てきたが、これは行動経済学でしょ。ま、高い金額の買い物でも、分割払いにするとそれほど高く感じないということで、生命保険も同じだということが言いたかったみたいだが。

また、保険に入るとモラル・ハザードが生じて、保険に入っていないヒトよりもリスクが高くなること、そして、逆選択によって、リスクの高い人ほど保険に入ってくることの説明など、経済学的にはおもしろかった。

トークに関しては、最初に比べると笑いなどが入って多少明るくなってきたので、番組全体としては良い方向に進んでいるかな。経済学全般に関しては、もうちょっと順序立てて説明がほしいところだが、世の中の身近なものにスポットを当てて、それを経済学で読み解くという構成上、つまみ食い的な内容になるのは致し方ないか。

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2012/05/17

ガイアの夜明け(2012/05/15放送)

今週は「地域スーパーの最強戦略」と題して大手チェーンではない地域のスーパー3店舗を紹介していた。

1店舗目「マルエイ」
ここは、倉庫を持たない、市場での売れ残りを買い叩く、など徹底的にコストを削減して安値を実現しているスーパーである。また、ロス・リーダー政策も巧みに利用している。番組で紹介していたのは卵を1パック7円で売るというもの。ただし、1,000円以上お買い上げの方に限るというものである。ロス・リーダーはもともと価格弾力性が高い商品に関して採算度外視の安値を設定し、来店客を誘引させ、他の商品の関連購買を誘うというものだが、ここでは1,000円以上お買い上げの方に限りだから、より拘束的な政策というべきかも知れない。

2店舗目は「京北」
ここは、別の番組でも紹介されていたが、高品質、高価格の商品のみ扱うという、前述のマルエイとは逆の戦略のスーパーである。スキミング・プライス政策だから裕福な顧客層をターゲットにできる。映像を見る限り、確かにマルエイでは商品の争奪戦のようなことも繰り広げられていた。京北ではそのような光景はなく、顧客も上品な気がした(あくまでも個人的な意見だが)。

3店舗目は豊橋に1店のみある、超ローカルスーパー「一期家一笑」
ここは、地元の食材へのこだわりを前面に出している。食料品の産地は三河周辺を中心としたものばかりである。それから、店舗の従業員のほとんどが、約3,000人いるという常連客の名前を覚えており、名前で呼びかけているというからすごい。さらに地元の食材を使った手づくりの総菜を目玉にしている。というのが、大手に対抗する手段ということだった。

これらの3店舗は、いずれも独自の戦略で生き残りをかけていくという点でおもしろい。世は企業の合併に次ぐ合併で規模の大小が生き残りを左右するという様相を呈しているが、そうではなく創意工夫による生き残りの例として、おもしろいと感じた。

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2012/05/15

未来世紀ジパング(2012/05/14放送分)

今週は池上彰氏を解説者に迎えて、先日中国で起こった重慶の政治家、薄熙来氏の失脚事件の真実を読み解くというもの。

その事件は日本国内では重慶という地方都市で起こった地方政治家のスキャンダルとそれに伴う失脚という程度の報道されているが、中国国内では第三の動乱になるのではないかと言われている・・・らしい。

私もこの事件は上記の印象しかなかった。そこで、事件を整理してみる。

今年二月、重慶市で薄熙来氏の側近で公安局長の王立軍氏が逃亡し、米国領事館に逃げ込むという事件が発生した。中国共産党の重要人物がこともあろうに米国領事館に逃げ込むという事実は、中国政府では対処できない何かがあったことをうかがわせる。そしてそれは、英国人実業家の殺害事件と結びつく。王立軍氏は捜査の過程で、薄熙来夫婦が事件に関与した疑いがあることに気づいた。そして、王氏の部下の捜査員5人が薄熙来氏によって拘束されそのうち3人が死亡する事態となった。事ここに至って身の危険を感じた王氏は米国領事館に逃亡したということらしい。

この事件が引き金となって薄熙来氏のスキャンダルが世界中で報道されることになるのだが、話はここで終わらなかった。実はこのスキャンダルを政争に利用しようという動きが起こっていると言うことだ。今年の秋には中国共産党の党大会があり、権力闘争が繰り広げられている最中ということだった。薄熙来氏は中央の政治家になる野心を持っていたと言われている。中央の派閥には胡錦濤派と江沢民派に分かれており、薄熙来氏は江派に属している。そこで胡派は、この事件を利用して、権力の拡大を図ると言うことであった。

で、胡錦濤派が主流になると日中関係が改善される。池上氏は「実日」という言葉を使って実務的な関係になるのではないかという予測を立てていた。

しかし、この中国の権力闘争はすさまじいな。薄熙来という人物も、調べてみると相当なやり手だったらしい。しかしやり過ぎのきらいはある。これじゃ、マフィアの権力闘争と変わらない・・・。それだけ利権があるということなのかな。

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2012/05/14

アジアの風 小さな挑戦者たち 新日化マテリアル

 今週の挑戦者はなんと、地元福岡、飯塚のベンチャー企業である新日化マテリアルである。ベンチャーのインキュベーター施設(e-ZUKA トライバレーセンターだったな~)に入っている、社長の橘氏と従業員2名の会社である。この会社の主力(というか今のところ唯一)の製品は再剥離性ウレタン系粘着材(ガムタック)である。製品の特徴は、いろいろなものの表面に簡単に張り付きそして剥がしやすい性質を持った素材と言うことである。粘着力はクラフトテープ並みであり、何度も再利用でき、耐震材を上回る柔軟性を持っているという、非常に実用性に富んだ素材である。

 このガムタックがどういうところに使われるかというと、主にステッカー、シールなどを今はターゲットにしているようであった。また、製造工場などの仮止めにも用途が広がっているそうである。

 これを今回は東南アジアのマレーシアに売り込んでいきたいというのが、今回のテーマである。で、市場性に関して、具体的な使用方法が見えにくいため、低い点数となった。他のアナリストの評価は、市場性や将来性が高かった。これは、マレーシアが工業国と言うことと、周辺諸国へのゲートウェイという意味で市場が拡大していくのではないかと言うことであった。ただし、橘社長が模倣を避けるため特許を取らないという戦略には疑問を呈していた。ビジネス・パートナーを見つけていくことが課題ということだった。

 ちょっと気になったのは、(本質とは違うが)画面が汚い(某大河ドラマじゃないけれど・・・)。汚れた壁の前で社長のインタビューをするとか言うのは避けてほしいな。これは作る側の問題だね。ちょっと場所を変えれば、それなりに映える場所もあるだろうに・・・。そこが残念だ。

 一方、今回はセレンディピティという意味でも興味深かった。というのは、新日化マテリアルの橘社長は、父親が地元の塗装会社を経営しており、その会社が不況のあおりを受けて倒産した。彼は会社の建て直しのため、大学の理学部の知識を活かして、超強力接着剤の開発をしようとしていた。その過程で全く接着能力のない試作品ができたが、これが第三者のアドバイスで、ステッカー用途として道が花開いたというのだ。まさに、セレンディピティかなと思う。

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2012/05/13

今週のマネーの羅針盤より

 今週は、世界経済の動向について。ご承知の通り、GW明けからヨーロッパ経済が慌ただしい。ギリシアでは財政緊縮派が敗北し、連立工作も失敗するという事態になっているし、フランスの大統領選では現職のサルコジ氏が敗れ、財政規律の見直し論が高まることが予想されていて、ユーロの先行きが不安定になっている。

 国内では、日経平均株価が\9,000の大台を割り込み、時価総額にして37兆円あまりが喪失する事態となっている。

 今週のマネーの羅針盤では、このように不安定化を増す世界経済について、以下の3つの視点から解説している。

1.日経平均はどこまで下がる
 まず、最近の株価押し上げの要因はなんと言っても中央銀行による金融緩和政策であるということだった。つまり、資金供給による金余りが株式に流れているということであった。主な中央銀行のうち、日銀とECBの資金供給が顕著で、グラフを見るとこれら2つの中央銀行は対GDPで40%近くの金融緩和を行っていた。FRBが20%程度なのに比べると、倍近い資金供給を行っていることになる。一方で、この資金供給による株価の上昇は実体経済を伴っていないので、ここに来てだれてきているというのが、番組のエコノミストの見方であった。今後は政局を見ながらの不透明な展開が続くが、金融緩和が続いているので、底割れのリスクはないのではないかと言うことであった。

2.日本企業の今後
 日本を代表するソニーのような企業が多額の赤字を計上していて、日本の企業は大丈夫かという話だ。確かにソニーの赤字は大きいが、日本企業全体で見ると売上高は回復傾向にあると言うことだった。上場企業全体では24%の増益となっているということだ。同エコノミストの見方だと、新興国の追い風を受けている企業とそうでない企業との二極化が進んでおり、ばらついていると言うことだった。

3.世界経済も五月病
 ヨーロッパの混迷はソブリンバブルの影響であり、日本と同じであればヨーロッパも10年程度は低迷の時代が続くと言うことであった。

 で、最後のまとめの言葉として出てきたのが「神様はサイコロを振らない」であった。これはアインシュタインの言葉だが、番組では、物事には必ず原因があって、それが結果を導いているのだという意味で使われていた。でも、実際はアインシュタインが量子論を受け入れがたかったので、用いた言葉であり、意味は全く違うんだよね。ボーアやシュレーディンガーといった20世紀初頭の量子論の台頭は、マクロな物理運動を扱っていたアインシュタインの一般、特殊相対性理論とは全く違う考え方であって、彼にはどうしても受け入れがたかったらしい。彼は何とか事前の条件だけで必ず同じ結果が導き出せることを証明したかったので、確率論的な量子論を受け入れられなかった。そのため、彼は前述の「神様はサイコロを振らない」という言葉を使って量子論を批判した。経済とは全く関係ないが、この言葉が引用されたのはおもしろかった。

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2012/05/12

今週のカンブリア宮殿

 一方、今週のカンブリア宮殿はおもしろかったな。

 タイトルは【奇跡の構造転換で復活!「攻め」の経営とはこういうことだ!」】ということで、富士フィルムの話。村上龍が「自動車が売れなくなったトヨタ」と語っていたが、フィルムカメラの凋落により主力事業を失う中、多角化により生き残ったというところを紹介していた。

 多角化の代表的なものは、
 ・化粧品
 ・画像処理によるがん診断
 ・液晶FPD用のタック・フィルム
などである。

 いずれも、既存の銀塩フィルムを作ってきた技術やその関連技術をベースにしたものであり、新規のものではないと言うことである。化粧品は乳化剤を作るナノ技術をベースとしており、画像処理は画像処理、タック・フィルムはフィルム作成技術をベースとしている。

 液晶用のタック・フィルムに関しては、液晶パネル業界で世界規模の奇美(チーメイ)関係者が出てきて、富士フイルムを絶賛していた。

 異色と言えば化粧品だが、そのCMもおもしろかった印象がある。確か正月に見たバージョンでは、フィルムのCMでおなじみの樹木希林さんや松田聖子さんが出てきていたので、最初は毎年恒例のお正月バージョンのフィルムや写るんですのCMかと思ったら、そこから化粧品の紹介に移行したので強く印象に残っている。これはどっきり感をあおって視聴者に富士フイルムの多角化を印象づける効果としては抜群に奏功していると感じた。

 その他にも、関連分野の他社との合弁企業を作ったり、M&Aを仕掛けたりと、飽くなき挑戦は続いている。

 新しい研究施設も竣工していて、技術力で生き残っていこうとする同社の強い意志を感じた。

 その研究所のシンボルが「梟」であって、それはヘーゲル(法の哲学)の言葉「ミネルバの梟は黄昏に飛び立つ」から採ったものだという。この言葉は浅学のため知らなかったので、調べてみた。

 ミネルバ(ローマ神)はアテナ(ギリシア神)とも呼ばれ、知性と学問の神である。また、梟は知の象徴である。梟はその日のことが未だ分からない朝方はじっとして飛び立たないが、夕暮れになってその日のことがすべて終わるとやっと飛び立つという。その意味するところは「真の認識というものは一つの時代の没落が始まるときにこそ獲得できる」ということらしい。
 現在のように将来が見通せない混迷の時代こそ知性のあるものの時代だという自負とその知の修練を怠ってはいけないという戒めを表したものかなと思う。


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今週のガイアの夜明け【新東名でチャンスをつかめ】

 こちらの所感もずいぶんと遅くなった。

 新東名の建設が始まったのは、1987年の中曽根政権の頃だから、四半世紀前と思うとずいぶん前という印象を受けた。当初は東名高速道路の増大する交通量の分散という意味合いだったそうだ。しかしながら、現在では防災などにも重きを置いており、SAにヘリポートを設けるなどしているとのこと。

 その新東名の各SAとそのあおりを食らっている現行東名のSAの巻き返しに関してが今週のテーマだが、個人的にはありきたりの内容に終始しているという印象を受けた。

 要は、
 ・新東名の各SAは、地元特産品の販売に力を入れていること
 ・現行東名の各SAは、新たな顧客を開拓すると言うこと
だけだった。

 現行東名SAの駐車場が閑散としている映像を映してそのレストランの支配人が「きびしいですね」というコメントを発するところなど、完全にパターン化している気がする。

 で、対応策としては、海外からの団体観光客(紹介されていたのは中国からの観光客)などをターゲットにすると言うことだった。(彼等から直接意見を聞いてメニューを工夫する(中国人は生野菜を食べない。炒めた方が良いなど)というくだりなどはどうかな・・・)

 高速道路、一般の基幹道路や鉄道網の新設に伴って、商圏が変化し、沿線の小売業に栄枯盛衰が起こるのは世の常だ。地元九州で言えば、九州新幹線の開通に伴う乗降客の変化などがある。今回のテーマもその一つに過ぎない。それ以上のものはなかったと思う。

 メロンパンが品切れで機会損失が発生し、「一人限定3個まで」「増産体制」で乗り切ったなんて、どうでも良くはないか?

 あぁ、辛口になってしまった。

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2012/05/10

オイコノミア「これが給与の決まり方?!」(後編)

 今週はあれこれあって、所感が遅くなっちゃった。

 まずは、又吉さんが街頭で年功序列賃金制度是非について突撃アンケートを行っていた。ま、人によって賛成反対があるというのは想像がついていたけれど、それ以上の考察はなしか・・・。せっかく回答の中に示唆が含まれているのに・・・。

 で、大学教授と年功序列賃金制度の仕組みについて対談。前回のコメントした生産性と年齢の変化について説明していた。その中でやっと、年功序列賃金制度のメリットとデメリットが紹介されていた。

 その後は、年功序列賃金制度のメリットは中小企業では享受されないという話に。というのも、中小企業の廃業率が6.2%あるからということ。おもしろいので計算してみた。40年間働くとして、40年後に中小企業が生存する確率は(100%-6.2%)^40=7.7%ということになる。これはちょっと愕然とするな~~。

 ちょっと本道から外れているが、カヤックという会社の「さいころ給」が紹介されていた。どこかの番組で見たことがあるな。

 で、結論としては、いったん離職しても職業訓練と再雇用する制度が充実していれば良いのではないかということになった。今は求職者支援制度というのもできているので、それも再雇用を促すものとして良いことだという話であった。そうやって、離職しながらスキルを磨いて次のキャリアにつなげることができれば良いのだが、それは理想過ぎないかな~~。

 ま、転職が当たり前の時代になると労働市場がより活性化するで良いことだとは思うが、そうなると実力社会になる気がする。企業が社員を自社で育てるよりも外部から調達するという選択をすると、若者は安寧とはしていられない時代になるだろう。

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2012/05/08

未来世紀ジパング~日本脱出!?日本の個人資産はどこへ行く?

 今週は個人の資産運用の話。富裕層に限らず、一般の人たちの中でも自分の資産を海外に移す人がいる。それは、昨今の円高を利用して海外の資産を安いうちに買っておこうということだったり、年金が当てにならないので自分の資産を自分で守りたいと言うことだったりする。また、ゼロ金利政策により、国内の金融機関に預金をしておいても利子がほとんど付かないので、海外、それも成長著しい東南アジアで資産を運用していこうと言うことらしい。さらには、日本の財政赤字が危機的な状況であると言うこと、そして震災の影響もあると言うことである。

 その投資先であるが、前述の東南アジアの他に米国の事例が紹介されていた。個人が米国に投資する理由は、なんと言っても永住権(グリーンカード)の獲得が目的と言うことだった。一般に米国の永住権取得には数年かかるのだが、米国内の特定の地域に50万ドル以上投資すると1年で取得できるという。

 いずれにしろ、海外に投資する人たちは日本で債務不履行(デフォルト)が発生するというリスクを恐れているということであるが、その可能性に関しては、学者の間でも意見が分かれていると言うこと。

 結論としては、日本は破綻すると言うことだった。だが、海外まで出かけて不動産を買いあさらなくても、国内でも外貨建ての資産を買うことができるので、もし国内資産に不安がある人はそうすれば良いと言うこと。いずれにしろ、自分の資産は自分で守ることが重要であると結んでいた。

 で、日本の財政事情は、約960兆円の債務があると言うことで、誰から見ても異常なのだけれど、政治家は一人もそこに手を付けようとしていないということが、事の本質のような気がした。つまり、政治に対する失望が、個人資産の海外流出という事態を招いているのでは、と思っている。財政再建が急がれるが、その一歩を踏み出す勇気が、今の政治家にはないのかな。まあ、財政再建となると、医療や年金をはじめとして福祉関連の予算も削減の対象になるだろうし、そうなると国民の反発は避けられず、それが怖いと言うことかな。

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2012/05/05

アジアの風 小さな挑戦者たち

 この番組が他と違うのは、アジアに進出を考えている国内企業が番組に応募するという点だ。そして、アジア進出の際の課題やその解決策を番組内でアドバイスしていくという作りになっている。

 今回は、ファーストキャビンというホテル業者。カプセルホテルでもビジネスホテルでもない、コンパクトホテルという新たなモデルを作って、安いけれど高品質を武器に展開している会社である。コンパクトホテルというのは、ビジネスホテルから水回り(トイレ、バスルーム)を取り去った形で、簡易宿泊施設に分類されるものだ。トイレは共同で、風呂は大浴場となっている。その分、料金を抑えていて、京都の烏丸で\5,500-くらいだから、普通のホテルよりかなり安い。

 市場としては、「ホテルは安い方が良いが、カプセルはちょっと」という人向けかな。寝るときはベッドでゆったりと眠りたいという人にはちょうど良いかも。

 で、この企業は、羽田空港のターミナルに進出して話題になったのだが、さらに今回は海外進出を目指して番組に登場したというわけだ。

 社長が語ったのは、中国、シンガポール、ベトナムなどだが、まずは空港立地を考えているようだった。その中でも、やはり中国が市場規模としては大きく、そこに進出したいと考えているらしい。

 で、海外のアナリストを交えた対談だが、中国でも上海地区は格安ビジネスホテルのチェーンがあり、それと正面対決するのは難しいという判断であった。一方、同じ中国でも香港では、地価が高いため、上海にあった安いビジネスホテルはチェーン展開していないということで、日本円で\4,000-くらいまでで提供できるのであれば、十分ビジネスチャンスはあるというもの。

 でも、検討これだけ?。で、進出決めちゃっていいのかな?。もちろん番組以外でも検討はしているのだろうけれど、もう少しプロセスを明らかにしてもらわないと、「この企業本当に大丈夫?」といった印象を持たれかねないよね。

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マネーの羅針盤

 日本人の映画館を訪れる数が年間1.5回というのは、少ない気がする。という私も最近リアルな映画館にはあまり足を運んでいない。もっぱら、DVDをレンタルしてきて家で見るというパターンが多いな。

 作る側に関して言えば、映画を制作して映画館で放映するだけならば赤字、DVDにして売ったり、TV放映したりして、何とかコストを回収できるという。元々そこまで見越したコスト計算なのだろうが、最初の映画館の放映でこけると、後は買いたたかれてしまうのだろうな。内容が勝負というのは、他のコンテンツ産業にもいえることか。

 日本は、漫画やTVアニメなど映画のコンテンツとなるべきものは多いが、それを版権としてうまく活用する能力が足りないと言われていたのは、まさにその通り。トランスフォーマーだって、元は日本のおもちゃメーカーが版権を持っていたのだが、映画化する価値がわからなかったため、あれだけの大ヒットにもかかわらず、おもちゃメーカーにはわずかな版権料しか入らなかった。

 ということで、ANEWが昨年設立された。ANEWは「All Nippon Entertainment Works」の略であり、国内のストーリーやキャラクターなどの素材、コンテンツをリメイクし、グローバル市場に向けて企画開発、事業展開していく会社である。ここがうまく行けば、今まで国内だけで埋もれていた日本のサブ・カルチャーを全世界に配信できるのではないかと思う。

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2012/05/04

カンブリア宮殿  ~廃止された路線を”観光鉄道”へ~

 嵯峨野観光鉄道によるトロッコ列車の話題である。元々はJRの山陰線だったのだが、単線でカーブが多く、列車のスピードが出せないので、山陰線を複線化するときに別の経路を採択し、廃線となった。そこを観光路線として、再生したものである。社長の長谷川和彦は、テーマパークとしての復活を目指した。

 その秘訣というのが、彼の言葉をそのまま並べると、テーマの明確性、値ごろ感、アクセス、もてなし、継続した投資で、これはどのテーマパークにも当てはまることかな。でも、最初のJRからの投資が2億円で、車両の購入に充てるとほとんど残らなかったと言う。沿線の整備などは社員自らが行ったというから、手作り感満載である。

 その他にも地方のローカル鉄道が集客のために、いろいろな工夫をしているところが紹介されていたが、これらは本当に地元に根付いたもので、地域の文化や伝統資源を活かしていくことに繋がると結んでいた。

 バブル期には全国にテーマパークという箱物が作られたが、悉く失敗している。当時は潤沢な資金で立派な施設を作って、それが最初のうちは消費者の目を引いていたのだろうが、一巡すると目新しさがなくなり、次第に客足が遠のいてしまっていた。それに対して、長谷川社長は、最初から上記のコンセプトをぶらさずに守って邁進してきたことが今日の成功に繋がっているのではないかと思う。

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2012/05/02

引き続き、オイコノミア

 今週のテーマは「これが給与の決まり方!?(前編)」

 なんだか、今週はまじめに需要と供給曲線の話から始まった。そして最低賃金の話。最低賃金を高くすることは格差の助長につながるというのは、経済学ではよく言われていることだ。最低賃金以下しか労働の限界生産性がない人は雇用されず、雇用の機会が奪われてしまう。つまり、雇う側から見れば、最低賃金以下の生産性しか持ち合わせていない人は雇わないということである。

 そして、給与の2つの制約(参加制約、インセンティブ制約)の話。うん、話がつながっているし、経済学をちゃんと押さえているぞ。

 さらに、給与が上がる仕組みに関しては、代替可能性を引き合いに出していた。つまり、他の人にすぐに代替できるような仕事は給与が安く、逆に他の人には代替できないような仕事は給与が高いというもの。

 今週は「給与」ということで経済学でも主要なテーマだけあって、王道的な解説だった。いつも、このくらいたっぷり経済学を前面に出してほしいものだが。

 でも、相変わらず又吉さんの話し方は大人しい。彼はお笑い芸人で今では売れっ子の部類に入る部類なのに、あんなに訥々とした話し方で良いのかな。

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2012/05/01

今夜のガイアの夜明けは東京改造計画

 前半は東急電鉄による沿線の改造計画。ということで、渋谷ヒカリエから東急の新しい渋谷駅の工事現場を江口洋介が見学。って、これブラタモリで見たのと一緒だな~~。渋谷の改造はヒカリエだけにとどまらず、まだ大規模な都市開発があるらしい。私も日吉に通っているときとかはよく渋谷駅を利用していたのだが、町並みは変わってしまうのだろうな~~。

 後半は東武鉄道による、東京スカイツリー。東武鉄道は本業の売り上げで東急に水をあけられているという状況で、鉄道の利用率向上が課題だ。というわけで、東京スカイツリーの開業とそれによる東武沿線への波及効果が期待される。って、東京スカイツリーの話題はちょこっとで、すぐに話題は、東武の沿線でも最も集客が期待できるもののひとつである日光東照宮に切り替わった。東京スカイツリーの尺が短すぎない?

 そういえば、関西でも「あべのハルカス」が平成26年竣工予定だ。あれは近畿日本鉄道だったな。どの鉄道会社も沿線に魅力ある施設を作って、鉄道の利用率を上げようという戦略は変わらないな。昔はプロ野球球団と野球場、今はランドマーク・商業施設って訳だ。ま、球団を抱えている時代は、球団経営は赤字でそれを本業の鉄道事業で補うというパターンが多かったのが、今はそれぞれが独立して利益を出すように考えているところが違うかな。
(※ATOKすごい、「ヒカリエ」、「あべのハルカス」をちゃんと変換してくれる。)

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